MP-27
「サイバトロン警備員 アイアンハイド」

(2016.1.30)



【ロボットモード】

発表時からいろいろと物議を醸しだしたロボットモード。


頭部アップ。
こちらがノーマルの顔。
ちょっと面長・・・というかアゴのラインが細く感じます。


差し替え頭部の叫び顔。
個人的になんか違和感というかあまりかっこよく見えないので好きじゃないかも・・・。
というか昔はフェイスチェンジはギミックとして盛り込まれてたのに
最近はフィギュアのように交換パーツで再現になったのはちょっと残念です。
今後もこの仕様になるのかなあ・・・。


ちなみに顔の交換はトサカ部分を後ろから押すとトサカが動いて顔パーツが押し出される仕組み。
これはとても効果的で撮影のときも大変助かりました。
ただついカカトを触ってしまい顔がポロポロと外れることも多いので
トサカの可動をもう少し渋くしてくれるとよかったかも・


正面から。
胴体に配置されているビークルのフロントパーツが
ハの字型の台形状なため、肩が狭くて腹部が横に広く見えてしまってます。


可動はさすがのマスターピース。
動かしたい箇所はほとんど動きます。


肩はクリックが入っていてカチカチと小気味よく動かせます。


手は親指以外の四本の指が繋がった状態で根元から可動します。


腰のパーツの一部が可動域確保のために画像のように分割されて動くようになっています。
ちょっと無理矢理な感じがしてあまり好きではありません。


股関節は腰のサイドに配置されたパネルのせいで横方向に動かす際に少し干渉します。
てっきり干渉しないように動くのかと思ってたのに・・・。


腰に付いたタイヤのジョイントを外して角度を変えて横に開くように。
これ、この腰のパネルをうまく胴体側に持っていくことはできなかったのかな。
そうするといろんな不満点が結構解消される気がするのですが。


胴体正面が末広がりなのに対して、胴体側面は逆ハの字のようにナナメにパネルが配置されてそこから腕が。


腹部の後ろ側はえぐれるように隙間があります。
パーツ、パーツはよく出来ているのですが、全体で見たときの各パーツのチグハグさが
プロポーションのなんともいえないバランスの悪さを生み出しているような気がします。
正直持ったない・・・。


足首は横方向にも動くので接地はバッチリ。





付属の「プラットフォーム」にはオプションアイテムを取り付けておくことが出来ます。
デザイン的には旧玩具の移動砲台をイメージしています。
できればキャタピラ付いてたらよかった。


プラットフォームの裏面には交換用のフェイスパーツも取り付けられます。
ちょっと怖い!


ここからはオプションパーツの紹介。
第7話「ダイノボット誕生!」で恐竜の化石を探す際に使用された「万能センサー」
胸部がモニターのようになり、画像が映し出されます。
玩具では紙製の絵を胸部のフロントガラスの間に差し込むことで再現。


指からいろんなものを噴出する「リキッドシューター」のフィンガータイプ。
液体窒素、消化剤、接着剤や冷凍光線など用途は多彩。


取り付けの際は通常の手を収納してから取り付けます。


ジョイントに差し込んでの接続となるため、手首の回転はできません。





ノズルタイプのリキッドシューター。
まあ設定がどうというより、緩い設定のアニメの中でいろんな描写があったという感じですね。


ノズルタイプも両手分付属。


同じくリキッドシューターのバレルタイプ。


取り付け方法はフィンガータイプ、ノズルタイプと同じです。
こちらも両手用に2個付属。





空中を飛行するための「ジェットスラスター」


ジェットフレームエフェクトを取り付けて飛行シーンを再現できます。


リボルテックのアイアンマン付属のエフェクトでも出来た!


背中に内蔵された大型の「ミサイルランチャー」
背中のジョイントに取り付けます。
内蔵武器なのに。


形状は旧玩具の移動砲台の武器に似ていますね。


手持ち武器の「スタティック・レーザーガン」
手のひらにある溝に凸ジョイントを差し込んで固定させます。


こちらも形状は移動砲台の武器に似ています。





小型の手持ち武器「レーザーピストル」


「スタティック・レーザーガン」はメッキ処理でしたが
こちらはシルバー塗装。


レーザーピストルは2丁付属しています。










TFアンコール版「05 警備員 アイアンハイド」と比較。


ロボットモードで
なんというか比較にならないですね・・・(^^;)


旧玩具に合わせてみた!


MPサイバトロン初期メンバーたちと大きさ比較。
劇中でアイアンハイドだけ大きいという印象があまりなかったのですが、
マスターピースではコンボイより小さく、他のカーロボット戦士より大きくなっています。


MPサンダークラッカーと並べてもこの大きさ。
それほど変わらない大きさに見えます。


ウチにあるアイアンハイド達と。
真っ赤すぎる・・・。
バイナルテックでアイアンハイドが出なかったのは残念でした。






以上、マスターピース「MP-27 サイバトロン警備員 アイアンハイド」でした。

ビークルのモチーフがスーパーカーやレースカーのような派手なマシンではないため、
なかなか「実車」を絡めたリメイクでは参戦しづらかったアイアンハイド。
マスターピースではついにオリジナルと同じチェリーバネットに変形するアイアンハイドが発売!
まずはこれだけで嬉しいですね。

全体的にしっかりした造りで、変形ギミックもとても凝った仕様ながら
無駄に複雑・・・といったわけでもなく変形させていて楽しいアイテムです。
特にパネルを使った脚部の形状の再現は驚きました。
関節部も動かしやすく、高額商品ながらとても弄りやすかったです。
このバランス感は本当にすごいと思いました。

ただしどうしても気になるのが「腰に付いたビークルのガワ」と「全体的なプロポーションの悪さ」です。
ガワに関しては試作の画像が出回った時から最大の不満点として非難を浴びました。
多少のアレンジや変形を考慮した際のパーツ位置の違いはそこまで気にならないのですが、
今回のアイアンハイドの腰パネルはデザインがシンプルかつ、腰部がシルバーなのに対して
ガワパーツが赤いためとても目立ってしまい、どうしても気になってしまいます。
もう少し処理の仕方があるのでは?と思ってしまい、この部分に関しては
マスターピースシリーズでこんな「妥協」をしてしまうのか!という風に見えてしまい本当に残念。

加えて、そのガワパーツも一因をかっているプロポーションの悪さ。
途中でも書きましたが、各パーツはどれも素晴らしく、変形のアイデアも秀逸なのですが、
それらが合わさったときになんとも言えない不協和音を生み出しているように見えます。
今後、チェリーバネットに変形するマスターピースアイアンハイドなんて出ないだろうな・・・
という中で、どうしてもこのロボットモードのデザインが自分の中ではアイアンハイドの決定版にならず
それゆえに評価が難しくなってしまいます。

ワンボックスカーから変形するロボット玩具のマスターピースシリーズ、としてだけで見るなら
クォリティやアイデア、遊びやすさ等々・・・とても素晴らしいと思いますし、その部分は気に入っています。
ただ、「アイアンハイドのマスターピース版」となるとそこにどうしても「思い入れ」の要素が入ってしまうため、
違う視点からの評価が混じってきてしまい、素直に褒められないというジレンマが出てきます・・・。
不満な部分が「もうちょいで何とかできるのでは・・・」と思える箇所ばかりなので、そこだけがとても残念でした。