MP-45
「サイバトロン情報員 バンブル ver2.0」
(2019.11.23)
【ロボットモード】
いろいろと無理な箇所はあれど、アニメのデザインが再現されたロボットモード。
頭部アップ。
バンブルらしい優しい表情。
ただなぜか本来はエッジであるはずの顔の面の境目ですが
スジ掘りされていて亀の甲羅のように・・・。
最近ではおなじみの交換用フェイスパーツも付属。
驚き顔と笑顔。
驚き顔というかポカーン顔というか。
顔パーツは頭部から取り外して交換します。
正面から。
正面から見るのが一番見た目がよいですね。
胸部はダミーパーツで小さめな造形なので
肩幅の狭いプロポーションが再現されています。
可動は近年のマスターピース同様にアクション性も重視した可動範囲になっています。
胴体部は正面から見るとまとまっていますが、側面、背面から見るとかなり強引な感じ。
特に背中のパーツは極力折り畳み重ねて配置することでまとめていますが
余ったガワを寄せ集めた感は拭えません。。
足首は横方向にもかなり動くので接地性は問題ありません。
ただ足首より下の部分が本当にパーツを寄せ集め
それっぽい形にしているだけで見た目が非常に悪いです。
本当にありえないぐらいに。
せめて内側側面をフタするようなパーツがあればなあ・・・。
頭部はボールジョイントで可動。
上方向、下方向ともそれなりに可動します。
アゴが引けるので胸を張った立ちポーズも可能。
肩の可動はかなり高い位置まで動かせます。
腰は可動しますが、変形ギミックの構造上あまり以動きません。
しかもユルユルなので上半身の重さに負けてフラフラ動いてしまいます。
腕組みは少し強引ながらできなくもないという感じ。
いろいろ気になる部分は沢山ありますが
ポース付けてるとやっぱり楽しいです。
昔の玩具っぽく立たせてみた。
なんか拾ってきた
付属のスパイクフィギュアと
付属の武器は「レーザーガン」
第一話「地球への道」の冒頭でジェットロンに応戦した際の銃。
武器自体にギミックはありません。
武器の持ち手側にある凸ジョイントを手のひらの凹に差し込んで保持するのですが
手のひら側のジョイントが手を開くとジョイントが広がり、手を閉じるとジョイントが狭まっていく構造で
可動しない親指が邪魔になって銃を普通に持たせようとするのにとても手こずります。
肩の可動範囲が広いので両手で構えるのは余裕。
サンストリーカー辺りから標準になってきた肩の三点可動がポージングに活きてきます。
武器は腰に付けておけます。
SIEGEシリーズのエフェクトを無理やり付けてみた。
「うわぁ、暴発しちゃったよ!」
付属のエフェクトパーツを使用。
最近はエフェクトパーツが付属するものが増えてきたのでうれしい。
他のマスターピースシリーズに付属する人間キャラのフィギュアと並べてみました。
バンブルは人間たちとの絡みが多かったので一番馴染むなあ。
「MP-21 サイバトロン情報員 バンブル」と比較。
同じフォルクスワーゲンビートル・タイプ1に変形しますがこんなに違う外見に。
ロボットモードで。
ビークルモードではMP-45のほうが小さかったのに、変形後は大きくなるのがすごい。
側面から
足のビークルパーツのまとまりはMP-21のほうがきれいですね。
MP-45は横から見ると瓦礫の山に見える・・・。
背面から
MP-21は大きなガワをそのまま背負った感じですが、それほど見栄えは悪くありません。
MP-45は極力パーツを折りたたんで小さく収めようとする努力が見て取れますが
もうちょっとだけコンパクトになるとよかったなあと思います。
あと背中の円盤状のパーツはアニメデザインの再現かと思いますが
無理やり感が半端なく、拘りというよりはとりあえずそれっぽくしておけばという感じであまり好きではありません。
「MP-44 サイバトロン総司令官 コンボイ ver3.0」と。
ビークルモードはいい感じの大きさ。
ロボットモードで。
コンボイが屈んでやっと顔が見合わせられる高さに。
以上、マスターピース「MP-45 サイバトロン情報員 バンブルVer2.0」でした。
以前にマスターピース化されたキャラを今のアニメ寄りのコンセプトで再マスターピース化。
進化というより方向性が全く別の仕様で新たに「究極」を目指してのver2.0という感じですかね。
さすがにアニメ寄りデザインの流れになって複数のキャラが製品化され、
特にコンボイ、メガトロンがアニメ仕様verで再マスターピース化されたことにより
個人的には「じゃあ今後はこの流れで行くんですね」という割り切りができてしまった感じです。
その中で発売されたバンブル2.0ですが、不満点を先にあげるとしたら
そもそも無理のある2次元のウソを再現するために、より複雑で面倒な変形になってきている事、
その複雑な設計に製造のクォリティが付いていけておらず不具合や細かい問題点が多い事、
アニメ寄りデザインの再現のために犠牲になっっている部分が多い事、
さらにそのために年々価格が上がり続けて、さらにマニア寄りの商品になってしまいさらに先細ってる感じがある事
かな、と思います。
今回のバンブルも丸っこい小さなビートルからアニメデザインのバンブルに変形するのはすごいのですが
細かな設計のためビークルモードでのパーツの合わせがガタガタで外装がぴったりと合いません。(個体差もありますが)
全体的に各関節部もユルユルであまりカッチリしていません。
無理を実現するための位置調整のための細かなパーツの移動も変形後ミックとしては面白みがなく
変形玩具としての面白みはほとんどなく、ただアニメ再現の目的のためだけに複雑でめんどくさい工程を踏まされている印象です。
微妙なデザイン再現のパーツやシールなどはこだわりというより悪ふざけ(失礼)にも見えてしまい
自分たちの変なこだわり優先で、ユーザーの方を見て仕様を決めているとは思いにくいと感じます。
とはいえ、複雑で繊細な変形ギミックでアニメデザインのビークル→ロボットへの変形と
アクションフィギュア並みの可動を備えたアイテムという方向性は決して悪いとも思えません。
背中や足のパーツのように無理やりそれっぽく収めてるだけの部分は目につきますが
それでも当時喜んでみていたアニメから出てきたような馴染みのあるデザインで変形、可動するアイテムは
当時の玩具とアニメの差異を一生懸命脳内で補完していた自分としては
ポーズ取らせてるだけでも楽しいし、ニヤニヤしてしまいます。
ただ高額ゆえに塗装剥げや破損が怖いので、大胆に扱えないのが残念ではありますが・・・。
コンボイ3.0でも書きましたがいろいろな見方や考え方はあれど、
ある意味バンブル玩具の到達点のひとつかなあ、と個人的には思います。
アニメデザインのマスターピースで初期キャラが並べられる日がいつかくるといいなあ・・・。