MP-51
サイバトロン戦士 アーシー

(2020.12.26)



【ロボットモード】

背中のガワが気になるものの、女性的なスタイルを再現したロボットモード。


頭部アップ。
アニメのイメージと比べてもちょっと違和感があります。
目が大きいのと、目の上の黒いラインが太すぎで
顔もちょっと面長すぎるように見えます。
相変わらず何を参考にしているのかよくわかりません。


おなじみの交換用フェイスパーツも付属。
こちらは「悲しみ顔」


こちらは「微笑み顔」


「驚き顔」
驚くというより笑顔にしか見えませんが・・・。


頭部に収納されたゴーグルを装着。


頭部を開いてゴーグルを展開させますが、
その際に顔のパーツを置く側の溝に差し込みなおす必要があります。


右がゴーグル装着用に置く側の溝にフェイスパーツを付けなおした状態。
ゴーグル装着のためのスペースが必要なのはわかりますが、
一旦フェイスパーツを取り外して差し込みなおすという不細工な仕様はもうちょっと他にやりようがあったのでは?
フェイスパーツ自体が小さいので差し込む際に左右で違う溝に差し込んでしまったり、
非常に面倒くさいというか馬鹿々々しいというか。


正面と横から。
背負いもののビークルガワパーツはちょっと大きめですが色々と工夫をして折りたたまれています。
もう一段階折りたためるといいかなと思いますが、これ以上は強度等を考えると難しいのかもしれません。


個人的に気になるのは胴体側面が板状で背面に繋がるような造形になっている事。
このせいで段ボールを胸に被せているように見えます。
ここは背中に向けて曲線で作れなくもないと思うのですが・・・。


さらに気になる胸部パーツのバランスの違和感。
位置が低いというより、肩から胸のトップまでの傾斜がほとんどなく
結果として首の襟パーツが気持ち悪いぐらいに長く見えてしまい
上半身全体のバランスを不気味なものにしています。
下半身は不要なぐらいに艶めかしく造形しているのに上半身は笑ってしまうぐらい雑。
その見栄えの悪い胸部に人間のように艶めかしい曲線の腹部、腰部が繋がるので
何処にこだわりを持っているのかさっぱりわかりません。


可動はここ数年のMPシリーズ同様に変形玩具とは思えない可動範囲です。


腕は通常の可動以外に、変形ギミックの可動を使えば
肩ブロックごと上に動かすこともできます。


さらに肩の基部も稼動しますので、前方向に腕を動かすことも可能。
近年のMPでは標準になってきていますが、これがあるとないとではポージングの幅が大きく変わります。


肩が前に動かせるので、腕組みも問題なく可能。


手は手首から回転し、内側外側にも可動します。
指は親指と人差し指がそれぞれ可動、それ以外の3本はつながった状態での可動になっています。


胸部パーツを開くと一応それっぽい造形が。
腰の構造が丸見えになっちゃいますが。


脚部は前方向に大きく動かせますが、お尻と太ももが干渉して後ろ方向にはこれ以上動かせません。
変形用ギミック引き出し関節を使ってもきれいには動かせません。
可動について一番の不満点かな。


背負いものは大きめですが、下半身に金属パーツが使われていて
それなりに重量があるので個人的には立たせやすい印象。
重心の軸を意識してポーズを付ければ片足立ちでも結構安定します。


ここまで足を大きく動かすには変形ギミックの引き出し可動を使います。


お尻と脛がくっつかないので少し浮いた状態にはなりますが、正座っぽいポーズ。


体育座り。


つま先が可動しますので、バランスをとればつま先だけでも自立可能。


腕立て伏せ。
背中のガワパーツの重さを活かしたトレーニング。


腹筋。
というか、仰向けに寝られない気が・・・。


下から見上げると、胸部の見栄えの違和感は若干薄まります。


あまり得意ではないのですが女性っぽいポーズも。


腰が前後左右にもう少し動かせるとよかったかなあ。


とはいえ、やはり腰が捻れるようなポーズが取れるのはよいですね。


腰から下のスタイルは妙に気合が入っており、かなり自然なラインになっています。
アニメのデザインと比べるとちょっと性的な方向に振りすぎな気もしますが。


こういうポーズの場合に腰がもう少し横に動かせるといいなあと思いました。


この脚の状態で立たせられるのが嬉しい。





こういうポーズの場合は指と手首の可動が活きてきますね。








ここからはアクションぽいポージングで。


さすがにこれは自立でいないのでスタンドを使用。
お尻の上あたりにスタンド用のジョイントがあります。


立て膝も問題なくこなせます。


頭部はボールジョイントでの可動なので上方向にも動かせます。


思い切り腰をひねれば背面を見せたポーズも。


某ニュートラルポーズ。


「おいおい、冗談だろ。これくらいでくたばってンじゃねえよ。」
絶対アーシーが言わない系のセリフだ・・・。






付属武器のハンドガン。
説明書には「銃A」と書かれています。


使用頻度の高いアーシーの基本装備。


背中のビークルパーツの内部に収納可能。
ビークルモードでもこのまま収納できます。





エフェクトパーツを装着。


付属武器その2「銃B」
もうちょっとネーミングは何とかならなかったのかな・・・。





肩の可動のおかげで銃を両手で前に構えるポーズが可能です。





ホルスターに収納可能。
ホルスターは脚部のジョイントに取り付けます。





エフェクトパーツを装着。
銃AとB用のエフェクトパーツは入れ替えて装着が可能です。





付属武器その3「銃C」
ライフルタイプの武器です。


背面のビークルパーツに取り付けることが出来ます。


立て膝もきれいに決まるので狙撃ポーズも問題なくこなします。


ピンク色のライフルは何か見た目がすごい・・・。


武器を持たせるのはいつもの凸ジョイントなので
こういう長い武器だとテコの原理ですぐに外れてしまいます。
スライド式の取り付けだときっちり固定されるんだけど、難しいのかなあ・・・。





付属のエフェクトパーツを装着。










同じ2010キャラのMP-28「サイバトロン戦士 ホットロディマス」と。


ロボットモードで。
身長差はこんなもんかなと思いますが、頭部の大きさや全体のバランスが違いすぎて
並べて飾るのはちょっと厳しいように思います。
今のアニメ再現路線でのホットロディマス待ちかなあ・・・。



近年のアーシー玩具を並べてみました。(バイクは除外)


ロボットモードで
左から
アニメイテッド「TA-12 情報捜査員アーシー」
CYBERVERSE「ARCEE」
EARTHRISE「ARCEE」
MASTER PIECE「MP-51 戦士アーシー」
レジェンズ「LG-10 戦士アーシー」
TITANS RETURN「LEINAD & ARCEE」

このうち3体は2020年発売というのがすごいなあと思います。




以上、マスターピース「MP-51 サイバトロン戦士 アーシー」でした。


2020年最後のMPは女性キャラのアーシー。
考えてみればすでに2010年から10年経っているのか・・・。
そんなアーシーですが、個人的にはなんで今このタイミングでアーシー?という不満と
写真でみた製品の印象がとにかく悪く、正直発売日前日まで買うか迷っていました。
実際買ってみると、写真から受けた悪い印象はあまり感じられず
むしろ弄ってて楽しいというか、マスターピースらしい商品だなと思いました。
変形ギミック自体はジェネレーション版を元により細かく詰めた感じで
EARTHRISE版の後だと、ちゃんと変形している感があります。
可動もサンストリーカー以降の、これでもかという可動範囲で女性キャラということもあり
激しいアクションポーズ以外に女性っぽいしぐさやポージングもできるので、
他のキャラ以上に可動範囲の広さを意義を感じられるアイテムになっているかと思います。
基本的には気にいってはいるのですが、それゆえに残念な部分がより目立ってしまっている感もあります。
個人的に気になるのは
・顔の造形
・ゴーグル装着時のフェイスパーツ交換方法の酷さ
・変形時の窓パーツを通す処理の不細工さ
・こだわった造形故か、足を後ろ方向に動かせない。
・下半身の拘りに対して上半身のスタイルが雑。
の5点でした。
素人考えではありますが、この不満点はなんとかできたんじゃあないの?と
思ってしまうものばかりで、故により残念に感じてしまうのかもしれません。
ただ不思議なことにその5点の不満点より満足度のほうが自分としては上回っていたりします。
なので見た目の不満点など写真だけで見ると不満点が目に付きやすく、
実際に触ってみるとそれほど気にならない「遊んでみてやっと良さがわかる」という
出来の良さが伝わりにくいアイテムなところが損をしているなと感じました。
(実際に触ると違う箇所が気にはなりますが)
あとは現状では並べられるキャラがほとんどいないので(ロディマスやマグナスは旧コンセプトのアイテムなので違和感大)
スプラングのマスターピース化を期待したいところですね。