MP-44
「サイバトロン/総司令官 コンボイ Ver.3.0」

(2019.9.31)




【フィギュア】



カーリー、スパイク、スパークプラグのフィギュアが付属。
肩や股関節、膝、腹部、頭部が可動。
かなり小さいフィギュアに可動を仕込んだためか全体的に不安定な感じに。
各パーツも動かすとポロっと取れやすくて結構ストレスに。



足の裏にはマグネットが仕込まれているので磁石がくっつくところならどこでも立たせられます。
小さくて自立させるのが難しいので、これはありがたいですね。

スパイクとスパークプラグは背中にも仕込まれています。


サンストリーカー付属のチップ用の車いすにも乗れます。


MP-10「コンボイ 2.0」付属のスパイク(左)と比較。
このぐらいの可動で充分だったと思うのですが・・・。




【その他のオプションパーツなど】

胸部を開けばマトリクスチェンバーが。


マトリクスチェンバーを開いて付属のマトリクスを収納できます。


MOVIEでメガトロンとの対戦で受けたダメージの再現パーツ。


パーツ差し替えではなく、上から被せて装着します。
すこし取り付けた側の胴が太くなりますが扱いやすくてよいと思います。


アニメのエピソードでスタースクリームがコンボイに化けていた際のシーンを再現するパーツ。
スタースクリームのにやり顔頭部と肩のインテークが付属。


せっかくなのでいろんな方向から。


というかこれだけのシーンしかないので他にどうしようもないという・・・。


スタースクリーム頭部の造形はアニメっぽい雰囲気でとてもよくできています。


「MP-11 デストロン新破壊大帝 スタースクリーム」の頭部と交換してみましたが全く似合いませんね・・・。
コンボイ3.0やメガトロン2.0と並べられるスタースクリーム2.0に期待。


「どうです?コンボイそっくりでしょうが」
「ふははははは、よく似ておる!」


楽しそうな職場



第3話「地球脱出」でランボルから奪って借りて使用したロケットブースター。
ちょっと大きすぎるかなという感じ。


付属のエフェクトパーツを取り付けて飛行状態に。


この角度だとランドセルの大きさが気になる・・・。


説明書には記載がありませんが「MP-12 サイバトロン戦士 ランボル」にも取り付け可能。
あとビークルモードではコンテナ上部に取り付けられます。




「お前のロケットブースターを貸せ!」
「ロケットブースターを?」
「命令だ!!」


「無茶です司令官、追いつけっこありません」
(本当はマイスターですが代理で)

「やれるだけはやってみる」


スタースクリーム「命中です!やった!やりましたね!」

「あれは司令官だ!」
「やられたんだ!」
「おちてくる!!」



「動いちゃだめです、我々に任せてください」
「いや、大丈夫・・・なんともない!」

「ラチェットに診てもらっては・・・」

「大丈夫だと言ってるだろうが!!!」


厳しそうな職場・・・。



付属の武器「コンボイガン」


大きさもちょうどいい感じです。


両手で構えてみる。


腰の裏側にあるジョイントを起こします。


折りたたんだコンボイガンをジョイントにスライドさせて取り付けられます。


やはりMOVIEでの突撃シーンをやりたくなります。


エフェクトパーツを取り付けてコンボイガンでの攻撃シーンを再現。





手首から手のパーツを取り外せます。


そのジョイントに差し込んで「エナジーアックス」を取り付けます。
個体差なのかジョイントの固定力が弱く外れやすく感じました。




「破壊大帝とはよくぞ言ったものだな、メガトロン」





「破壊こそが余の喜び!
余が求めておるものは宇宙を征服する力なのだ!!」





「黙れ!そんな野望は私が打ち砕いてやる!」




「とうっ!!」


「やるではないか、だがそこまでだぞ、コンボイ!」


「貴様に余は倒せん!!」


「貴様は歳をとりすぎた時代遅れのロボットだ!スクラップが似合うぞ」


「スクラップになるのは貴様のほうだぁ!!」


「いきがるな!今日という今日は決着をつけるぞ!」



「だまれーっ!!」


「うわーっはっはっは、どうした口ほどにもない
この出来損ないめが!」



このあとのタケコプターは再現できませんでした・・・





以上、マスターピースシリーズ
「MP-44 サイバトロン総司令官 コンボイ Ver,3.0」でした。



ついにコンボイも3度目のマスターピース化。
シリーズ開始から16年という長い年月を重ねてきたシリーズだけに
その間いろんな状況の変化によりシリーズ自体の方向性が変わっていくのはやむを得ないという感じでしょうか。
今回のVer3.0はここ数年「アニメスタイルの再現」に舵を少しづつきってきた本シリーズの
ある意味到達点であり、新たなスタートを感じるアイテムでもあります。

ビークルモードとロボットモードで共通のパーツはほとんどなく、いわゆるダミーパーツを多用してのアニメデザインの再現は
本シリーズをずっと購入してきてる人ほど受け入れにくいのではないかと思います。
とはいえいきなりこの路線になったわけではなく、徐々に、徐々に、アニメのほうへ寄せてきて
メガトロン2.0、サンストリーカーあたりで「より複雑でダミーパーツを多用してのロボットモードでのアニメデザイン再現」と
「ロボットモードでの変形玩具とは思えぬ可動範囲」、「劇中再現用の豊富なオプションパーツ」という方向性にほぼシフトしきった感じでした。
そんな中、シリーズの象徴でもある「コンボイ」というキャラクターでの同コンセプトでのVer3.0の発売は発表当時から賛否両論でした。
自分はどちらかというと「否」寄りな感想で、MP-10 コンボイ2.0以降の「玩具やアニメなど各自が持つイメージを大事にしつつ
その中での最大公約数を求めたような設計が好きだっただけに、ここ数年のコンセプトの大幅な変更はなかなか受け入れにくいものでした。

とはいえやはり最新の技術で設計された8年ぶりのMPコンボイはやはり買わずにはおれず結局購入。
想像していた通り変形ギミックはやはり複雑かつ旧玩具やアニメとも全く違う変形で
とにかくすごいが複雑すぎてちょっとどうかなあ・・・という印象です。
ただ今回のコンボイはその変形の楽しさ等はある程度割り切ったうえでの
ロボットモードのアニメスタイルの再現に全振りした造りで、それはそれで実際に触ってみるととても衝撃を受けました。
個人的には好き嫌いはともかく、ある方向性での到達点ではないかと。
アニメ設定画まんまのスタイルのコンボイ司令官が変形するだけでなく、変形玩具とは思えないほどの可動範囲で
とにかく立たせるだけ、適当にポーズをとらせるだけでもとても楽しい!!
頭部のバリエーションもあまり好きではありませんでしたが、今回のコンボイの角ばった顔と、丸みのある顔は
どちらもなじみのあるデザインなので両方を再現できるのはやはり嬉しいです。
ダミーパーツも胸部のパーツなどはビークルとロボットモードで同じパーツを裏返して使うという
サンストリーカーでも使用していた手法でダミーながらそれほど違和感はありませんでした。
先に発売されたメガトロン2.0と並べるなら同じコンセプトだけあってコンボイ2.0より絵になります。

なので基本的には今回のコンボイ3.0自体は自分としては満足した部分も多く、買ってよかったと思う商品でした。
むしろこの路線でいくならスタースクリームやランボルなども同じ仕様で2.0の発売をお願いしたいです。

ただいくつか気になる点もあります。
まずは価格。
やむをえないとはいえ、やはり定価で5万はおいそれと手が出せるものではありません。
製造コストが、品質維持が、というのはメーカー側が言う話で
ユーザーとしては単純に高く感じるのはやむを得ないかと。
満足度は高いですが、やはり価格を思い出すとはっと我に返ります・・・。
ライトユーザーだけでなくヘビーユーザーの中でも篩にかけるような価格は
今後のシリーズが先細りしていくのではないかと不安になります。

あとはあまりこちらでは詳細は書きませんが膝のクリックの不具合ですね。
ここ数年の高額商品ではなにかしらの不具合が発生しているので
今回の5万という強気な価格設定かつ、今後のマスターピースの流れを決めるような
重要なアイテムでの不具合は、そういった品質込みでの価格だと思っていただけに正直残念です・・・。

とはいえ今回の3.0を買ってみて自分的には「もうこの路線になるのならしょうがない」と吹っ切れた部分もあるので
年内に控えているバンブル2.0やハウンドも期待したいと思います。

あとは願わくばこの先またコンセプトを変えることなく、初代シリーズのMPアイテムが増えるといいなあと思います。
あ、スタースクリームやサウンドウェーブなどすでにMP化してるキャラの2.0もお願いします!





@【ビークルモード】

A【コンテナ/ローラー】

B【ロボットモード】